心と病
(細胞をを活かす)

生命の単位 細胞をみる。

人体におよそ60兆個
 
私たちのからだのなかでは、肝臓の細胞は肝細胞として機能し、白血球の細胞はその役割どおり、特殊な働きを全うします。どうしてこのように、それぞれの細胞が機能分化し、きちんと働くのでしょうか。

それは、細胞には多くの蛋白が含まれていますが、この蛋白のはたらきの違いにより、各細胞の性質や形が異なっているからです。

蛋白は、各細胞の中にある遺伝子(DNA)の設計図によって機能分化されていて、白血球には細菌を溶かす蛋白、筋肉細胞には筋線維の束が縮んだり伸びたりする蛋白がそれぞれ含まれています。これら異なった蛋白は、およそ200種類以上のタイプがあります。

細胞たちは独自の蛋白をもって、みごとにそれぞれの役割を果たしているのです。

 
、                           こころとからだ

中医学では、こころとからだは一体のものであり、したがって、こころに異常が起こると必ずからだに影響がおよび、からだに異常が起こると、必ずこころに影響が及ぶと考えます。

「心」「肝」「脾」「肺」「腎」の五臓は、異なる働きをもち、連携し、制約し、助けあいながら、生きるために必要な基本物質である「気」や「血」「津液」「精」をつくり、全身に送っています。
ですから五臓が正常に機能することが、こころやからだが健康に活動するための前提となります。

また感情には
「喜」「怒」「憂」「思」「悲」「恐」の七つがあります。これを「七情」といいますが、この内、心と喜、肝と怒、肺と憂、脾と思、腎と恐のように、特に五臓と関係の深いものを「五志」といいます。

情志の変化につれて生理機能が変化すると、
顔の紅潮や蒼白、手の指の震えや弛緩、食欲亢進や低下などの反応が現れます。しかし刺激の程度が軽く、全身の機能が正常なら、情志を表現することによって、刺激が解消され、生理機能は正常に戻ります。

しかし、刺激が強すぎたり、刺激を受ける時間が長すぎると、臓腑の協調とバランスが崩れます。この状態が続き、気や血、津液や精をつくって全身に送る働きが低下するようになると、
心の気や血、陰液が損なわれ、心神の異常によるさまざまな症状が現れます。

人体の陰陽のバランスが限界を超えて変化するので、陰陽の失調を正常に戻せなくなります。
ころの病は、こうして始まります。


人間のことは、医学や科学で説き明かせないことの方がまだまだ多いです。

親から受け継いだ遺伝子は、私たちの体を調和し、その人にしかない個性を尊重しながら、体内の秩序を整える働きをしています。
研究者たちは科学の目を通して、極少の世界で活動する様々な体内物質を発見しました。

それらの体内物質は私たちのからだに微妙な影響を及ぼします。
それの一部、脳内で活動するものは、感情や精神といった心の問題まで関与することが明らかにされました。

つまり無限に変化する私たちのからだの状態や精神活動は、それら様々な体内物質の化学反応の結果
だともいえるのです。
悲しいことを聞けば涙が溢れ、酸っぱいものを見れば唾液が出てくるのも化学反応の結果です。

私たちの病気を克服する自然治癒力もまた体内物質の化学的連鎖だと考えられないでしょうか。

家族や知人の励ましが生命の力に影響を及ぼした事例は沢山あります。
私たちのからだは無数の体内物質、その化学反応のかたまりなのです。

こころとからだをつなぐルートといえば、まず思いつくのが神経ではないでしょうか。
一般的に考えられるように、こころが脳にあるとすれば神経は、こころとからだをつなぐ電線に例えることができます。



各器官と細胞 情報を伝える。

脳とニューロン

 私たちが、外からの情報を受けとったり、考えたことを手や足に伝えられるのは、情報を伝える神経細胞(ニューロン)同士が働き合っているからです。

からだの末端から受けた情報や脳からの指令は、中枢神経系を経由して伝わります。

神経細胞は、情報を受ける樹状突起と、情報を伝える軸索とからなり、軸索は先端のシナプスが、次の神経細胞の樹状突起につながっています。受けた情報は、このシナプスから情報伝達物質が出ることによって、伝わるのです。
こころの変化によって起こるさまざまな症状、考えすぎが内臓の機能を失調させるのです。

自分の心で自分のからだを観察し、
               自身の自然治癒力で心とからだを整えていきたいものです。


※漢方薬は五臓の調和を図り、治療効果を高めます。
             

           
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